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今週日曜日☆第5回絵本コンサート

今年最初の絵本コンサートが、今週末に迫ってまいりました!
そして、いつもギリギリにならないとブログを書かない、相変わらずの遊本くらぶでございます。
すみません💦


今年度の絵本コンサートは、今週末2月11日と来月3月11日をもって終了となります。
来年度も開催したいとは思っているのですが、助成金をいただけるかまだ結論が出ておりません。
もし助成金を無事にいただけることになりましたら、来年度も6月から隔月での開催を計画しております。
その際は、またお知らせをさせていただきます。

 

 それでは、今週末2月11日の絵本コンサートについて、ご案内いたします♪

 

2月11日(日)に第5回絵本コンサートを開催します。

場所や時間はいつもと同じです。

 

場所:レンタルスペース京の山・杣人工房「空」(京都駅から徒歩10分)

時間:13:30~14:45(13:00開場)

参加費:無料(お電話かメールにて事前申し込みをお願いいたします)

 

対象年齢は書かせていただいていますが、あくまで目安です。

2歳程度のお子さんから、中学生のお子さんまで。また、大人の方おひとりでのご参加も歓迎しております。

 

  *   *   *


2月3日の節分はどう過ごされましたでしょうか?


今回の絵本コンサートは「鬼」尽くしです!
「え!鬼!怖いっ!」と思われるかもしれませんが、鬼を題材にした絵本はとても多く、昔から沢山の子どもたちに愛されています。
基本的に鬼は人間より強くて怖い存在です。でも、なぜか鬼は子どもに愛されています。
それがなぜかな?と考えたときに、どこかやっつけてしまえ!と言い切れない難しい感情を初めて体験させてくれるのが鬼という存在なんじゃないかなと、私は思いました。

 

その鬼たちのお話を、プログラム6冊中、どどんと4冊組み込みました。
古典的なお話から、最近作られたお話まで、たくさんの鬼と絵本を通して出会ってもらえたらと思います。

 

 ~開演~

「鬼といりまめ 」ぶん谷 真介・え赤坂 三好
「ソメコとオニ」ぶん斎藤 隆介・え 滝平 二郎
~休憩~
「だいくとおにろく」再話:松居 直・え:赤羽 末吉
「ふくはうちおにもうち 」ぶん内田 麟太郎・え 山本 孝
~休憩~
「そりあそび―ばばばあちゃんのおはなし」ぶんとえ さとう わきこ
「いいことってどんなこと」ぶん神沢 利子・え片山 健

~終演~

 

今週もあと4日程度ですが、少しずつプログラムの絵本をご紹介していこうと思っております。
3連休の中日ですので、なかなか難しいかな・・・とは思いますが、多くの方に来ていただけたら嬉しいなと思っております。
どうぞよろしくお願いいたします☆


 

それでは、プログラム最初の1冊をご紹介いたします。

 

「鬼といりまめ 」(ぶん谷 真介・え赤坂 三好)

節分の豆まきの際に、生の豆ではなく煎った豆をまきますね。
どうしてそうなったのか、その由来のお話です。

 

雨が長く降らなくて、困り果てたお母さん天を見上げて、「だれでもいい。雨をふらせてくれたらかわいいおふくをよめにやる。」というと、山おくから鬼がどっぽらどっぽらやってきて雨をふらせます。

おかあさんはしぶしぶおふくを鬼のよめにやりますが・・・。


菜の花のシーンがとても印象的な、季節感の溢れる絵本です。

 

今回選ぶときに絵本のレビューを一通り見たのですが、「約束を守らなきゃ鬼がかわいそう」という内容の意見もあり、鬼への見方が随分変わった印象を受けました。


鬼の絵本を改めて集めてみて、昔話で鬼は【よくわからない強いもの】・【強すぎて人間が真正面から立ち向かうことのできない存在】として描かれていることが多いと感じました。

昔話では、その鬼に頼らないとどうにもならない状況で、なんとか知恵を絞って自分の生活を守ろうとする人間を描かれているように思います。

でも、それって鬼から見るとずるかったり約束破りだったりもするんですね。

その鬼の気持ちを思えるようになったのは、【よくわからない強いもの】にも優しくなれる余裕が出てきたことかな、と思います。
また、一方で、【よくわからない強いもの】と対峙する”怖さ”を想像できなくなっているのかな、とも思います。

 

今回は、鬼の絵本を4冊用意しましたが、おはなしの作られ方はそれぞれ違います。
①昔話を採話して作られた鬼の話:2冊
②昔話をベースに新しく作られた鬼の話:1冊
③ここ数年に作られた完全創作の鬼の話:1冊

「鬼といりまめ」は①になります。

様々な鬼と皆さんと出会って、楽しみながらうーんうーんと難しい感情をもみもみ出来たら嬉しいなと思います。